阪急阪神不動産のリノベーションマンション『Styles』でも採用している床材のメーカー・朝日ウッドテック社のショールーム訪問で飛び出したのは“木視率”という気になるワード。何やら住み心地を考える上で欠かせないものだそう・・・!前回の訪問レポに引き続き、「sumuasu」編集部スタッフがお届けいたします。
朝日ウッドテック
大阪メトロ「本町駅」から徒歩2分の場所にショールームを構える『朝日ウッドテック株式会社』は1913年創業の銘木業を起源とし、木という素材の力を引き出すことに情熱を注ぎ続ける100年企業。大阪に製造・開発拠点を持ち、住宅用床材を中心に展開する国内メーカーです。
住空間の心地を左右する木視率
西岡さん: 空間の快適性に欠かせない“木視率”ってご存じですか?
木視率について説明してくださる朝日ウッドテックの西岡さん
——— も、もくしりつ…?それは一体なんでしょうか。
西岡さん: 例えばですが、普段よく行かれるカフェで、すごく居心地の良い店と、そうでもない店がありませんか?
——— ありますね!同じチェーン店でもなんとなく落ち着かない店と、ついつい長居してしまう店があります。内装の違いかなとは思っているのですが。
西岡さん: まさにその通りです!おそらく居心地の良いカフェは、木材を効果的に使っているのではないでしょうか?床、壁の一部、天井の梁、テーブルや椅子など。

——— 言われてみれば!確かにお気に入りのカフェは木の床に、センターの大きなテーブルも天板が木で、天井にも木の梁が見えています。無意識に木に囲まれていたんですね。
西岡さん: それが“木視率”という概念です。空間の快適性を考える上でも非常に重要な指標となっています。
——— 一般的にはあまり耳馴染みのない用語ですが、読んで字の如く、つまりは空間の中で木材がどの程度見えているか、視界に入るか、ということですよね?
西岡さん:そうです、そうです!
木視率の科学的根拠
西岡さん: 実際に、木視率が人の生理機能に与える影響について、様々な研究データもあります。適切な木視率の空間では、心拍数の低下やストレスホルモンの減少が確認されています。
——— 「適切な」というのは、具体的にどの程度でしょうか?
朝日ウッドテックの床材に寄せられたお客さまの声を素敵なパネル展示に
西岡さん:研究結果では、視界の30〜40%程度に木材があると最もリラックス効果が高いとされていて、45〜50%程度で気持ちが積極的になるといわれています。それより少ないと効果が薄く、多すぎると逆に圧迫感を与えてしまうんです。
——— なるほど。ということは、全面を木材にするのがベストというわけではないんですね。
西岡さん:寝室とリビングと仕事部屋では過ごし方の理想も異なるので、適切な木視率も変わってきますよね。
——— 用途にあわせたバランスが大切だということですか。では、30〜45%を目指すには、実際の住宅の場合、どこに木材を使えば達成できるのでしょうか?
住宅における戦略的な木材配置
西岡さん: まず、最も効果的なのは、やはり床材です。床は住空間の中で最も面積が大きく、常に視界に入る部分ですから、ここに木材を使うことで木視率を大幅にアップできます。
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——— 確かに。床は絶対に目に入りますもんね!ですが、床だけでは30%に届かない場合もありそうです。
西岡さん:そうですね。そこで他の部分との組み合わせが重要になってきます。天井に木の板を張ったり、構造材の梁を見せたりすることで、上からも木の温もりを演出できます。階段の踏み板や手すりなども、さりげなく木材を取り入れられる場所ですね。
広い面積の天井は木視率を高めるのに有効な場所
手すりに取り入れると、手触りでも楽しめます
——— リノベーションマンションでは階段を扱うことは少ないのですが、床や天井以外に取り入れられる場所はありますか?
西岡さん:壁の一面をアクセントウォールにするのもおすすめです。壁全面ではなく一面だけなら、適度な木視率を保ちながらコストも抑えられます。
なんと調湿機能も兼ね備えた壁材とのこと!
——— 確かにアクセントウォールは弊社でもよく提案しています。他にも、ドアや窓枠などの建具はいかがでしょうか?
西岡さん: 建具も重要な要素です。ドアや窓枠、造り付けの家具などを木製にすることで、空間全体の統一感が生まれ、自然と木視率も適切な範囲に収まりやすくなります。
——— 『Styles』ではリノベーションの際に、住まいの心地を第一に考えることを大切にしています。木視率と空間の快適性については、お客さまの内見の際にもぜひお伝えしたいと思います。きっと、お手持ちの家具とのバランスを考える時にも役にたちますよね。今回も、ためになるお話をありがとうございました!
次回「プロフェッショナルに聞く!|「木目シートのメリット・デメリット」をお届けします!
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