身体が求めるもの、季節感のあるもの、その時期だけの景色。
編集部が見つけた"旬"を、ひとさじの提案としてお届けします。
◾️今回の旬を愉しむお店
https://www.hotpepper.jp/strJ000021771/
暑さに身体がぐったりする季節、頼りたくなるのは刺激のある一皿。激辛料理でお馴染みの中国・四川省の夏も実は高温多湿。唐辛子や山椒を利かせた料理を食べることで、体内の熱と湿気を追い出し、体調を整える食文化なのだとか。日本の蒸し暑い夏とも、どこか通じるものがあります。今回訪ねたのは、下町情緒漂うJR兵庫駅前の人気中華料理店「芳仙閣」。福建省出身のオーナーと日本人の奥様が営むお店で、シビ辛の魅力を教えてもらいました。
痺れも辛さも、もう一歩先へ
一品目は「麻辣豆腐(マーラードウフ)」。
土鍋スタイルのアツアツで提供される麻辣豆腐
麻婆豆腐(マーボードウフ)より、もう一歩踏み込んだ山椒の痺れと辛さで、シビ辛好きにはたまらない一皿です。
からっ、うまっ、からっ、うまっ、あーやっぱり、からっ!と、汗も止まらないのですが、口元へとレンゲを運ぶ手も止まりません。
二品目は「冷やし担々麺」。
シャキシャキの野菜と香り高い辛肉味噌をちゅるちゅるの麺でいただきます
ひんやりとした麺に絡む肉味噌のスパイシーな香りが、これまで食べたことのない奥行きを感じさせてくれます。冷たいのにじんわり汗ばむ、この時期ならではの不思議な満足感。
三品目は「よだれどり」。
空いたお皿を下げようとすると「このタレ残しておきたい」とお客さんから待ったが掛かることもあるそう
しっとりと蒸し上げた鶏肉に、痺れる辛さのタレをたっぷりと。
蒸し鶏って皮までこんなにおいしかったんだ!と目から鱗の一皿です。
ご飯はもちろん、お酒にも合いそうです。
中国まで買い付けに行く、本気の一味
シビ辛の決め手となる調味料や香辛料は、なんと中国まで買い付けに行くというこだわりよう。南京町の中華食材店でも手に入るそうですが、「鮮度や風味がやはり、ちょっと違う」とのこと。この本気度が、お店の味を支えているのかもしれません。
天井を見上げれば、そこは四川?!
ランチタイムにはサラリーマンやご近所さんがひっきりなしに訪れます。
観光エリアからは少し離れているぶん、訪れる人の8〜9割がリピーターとのこと。
ゴージャスな雰囲気の格子天井!
店内に一歩入ると、まず目を引くのが天井の意匠。
中華気分をぐっと盛り上げてくれて、食欲まで刺激される気がします。
最高位の霊獣同士である龍と鳳凰の組み合わせ。見ているだけでも運気がアップしそう!
町中華らしい気軽なオープンスペースのほか、大切な人たちとゆったり過ごせる回転式円卓を備えた個室もあり、100名以上の宴会にも対応できるという頼もしさ。
個室でも追加料金なしとのこと。小さなお子さんのいるファミリーにもうれしい!
最近では「酸菜魚(スワンツァイユィ)」や「毛血旺(マオシュエワン)」などの“ガチ中華”が食べられるお店としても注目されています。
「三宮にもお店を出してほしい!」とお客さんから懇願されることも多いそうですが、オーナー夫妻は「自分たちでクオリティを見切れなくなるのが嫌だから」と、多店舗展開には慎重なご様子。
下町の人情味あふれるこの街が大好きと話すオーナーご夫妻
それよりも、他の街からもわざわざ足を運んでもらえるような、そんな街の顔になれたら——と晴れやかに語ってくれました。
芳仙閣|ほうせんかく
兵庫県神戸市兵庫区羽坂通3-7-3
TEL:078-576-1761
https://www.hotpepper.jp/strJ000021771/
